じつは、夢の中のことですが

現在、妖精をテーマにした本の編集に取り組んでいます。分量が多いので、原稿チェックしているうちに深夜になって、そのまま寝てしまう、ということが何度もありました。
僕にとって妖精という存在は、正直なところ、天使ほど身近ではなく、どちらかといえば、物語やディズニー映画の中の存在といった印象だったのですが、こうして、どっぷり妖精のエトセトラに浸かっていたある夜のこと‥‥。
深い森にいて、さまよい歩くうちにさまざまな妖精と出会っていく、とてもリアルな夢を見ていました。ランタンをもったトンボのような羽根の妖精が行く先を照らし、身長の低いニコチャン大王のような緑色のやつが(ゴブリン?)「よぉ!」と声をかけてきたり。
妖精たちに惑わされたり導かれたりしながら、なんとか森を抜けると、目が覚めました。不思議なことに、ちょうど原稿チェックは、「妖精の国へ行くための誘導瞑想」という項まできていました。
どうやら、意識がもうろうとする中で自動的に瞑想状態になっていたようです。400ページ以上の原稿を読んでいた4回目のことで、妖精たちが「そろそろこいつを連れて行ってやるか」といった感じだったのかもしれません。天使との出会いの体験談はよく聞かれますが、文化的な影響か、日本では、妖精との遭遇話はあまり耳にしません。とはいえ、こうして夢の中だと非常に出会いやすく、彼らの「国」へまで招待されるようです。
信じるだけで、じつは、誰でもできる「旅」かもしれません。
僕の場合、けっこう時間がかかりましたが、妖精たちに心からお願いすれば、案外、簡単にその国へと案内されるものなのかもしれません。
ただし、夢の中であっても、ちゃんと帰ろうとしないと、そのまま戻れなくなるそうなので(危険!)、どうぞ、この点だけはお気を付けて、いってらっしゃいませ。