ジェイソン・パジェットさんの例

まずは、実例から。

2002年、アメリカ・ワシントン州のタコバでのこと。
家具店の店員だったジェイソン・パジェット(31歳・男性)は、二人の強盗におそわれ、意識を失いました。
打撲と脳震盪で済んだのは不幸中の幸いでしたが、その事件から数日後、世界が一変して見え始めたといいます。
景色のいたるところに、数学の公式が見えたのでした。そして、あらゆる物体の中にピタゴラスの定理も。
そして、彼は、複雑で美しい幾何学図形を手だけで描ける、世界で唯一の人物となりました。
ジェイソンの他にも、プールで頭を打った後にピアノの達人になったりと、何らかの刺激で、天才的な能力が開花した実例は、けっこうあるのです。
これは、外傷を受けた脳の神経回路網が、無作為でつなぎ直されたことが原因だと考えられています。


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つまり、脳内の回路次第で、誰でも天才になれる、ということです。
さて、天才にはなりたいとは思わない…という方でも、あらたな才能を引っ張り出すことは、脳を刺激することで、可能といえます。
ちなみに、「天才」を意味するジーニアスは、ラテン語で「守護霊」や「守護神」を意味するゲニウスが語源とされています。
「守護霊」とつながり直すことで、潜んでいる能力を、《思い出せる》のかもしれません。
ポイントとなるのは脳を刺激する言葉(これは安全!)。
「私の《天才》の回路よ、よみがえれ!」
でしょうか。
「《天才》になる神経回路のつなぎ直し、よろしく!」
でしょうか。
ともかくも、言葉&強い意思で脳に指令を出すことで、何かが始まるような気がします。
あと、どの分野の《天才》になるかの指令もお忘れなく!