福島から届いた<祈り>

いま、原子力発電所のある福島が、世界でもっとも注目を集めている場所となっていますが、私たちホノカ社でも、毎日のニュースを一喜一憂しながら見ています。
福島は、世界中の不安や疑心という<注目>が集まっていると同時に、それ以上もの<祈り>のエネルギーが注がされいるように思えてなりません。
よくスピリチュアル系の本で紹介されていることですが、祈りの現実的な効果は、さまざまな研究者によって、科学的に証明されてきています。
たとえば、とある大学の研究グループが祈りの集団を手配し、祈りが捧げられた病人とそうでない病人を(被験者に知られないように遠隔地から)調査したところ、捧げられた方は死亡率が低かったという統計があります。
また、祈りを捧げたタネとそうでないタネとでは、成長の度合いがちがうことも統計的に確認されています。
今回の震災によって起こった原子力発電所の事故は、眼には見えない人間の祈りに、たしかな力があることを再確認する機会をもたらした出来事として、歴史に残ってほしいものです。
福島の郡山市には、3月にホノカ社主催のワークショップ講師として迎えたアロマ講師のユーリさんが住んでおられ(そのワークショップは、震災の1週間前でした)、連絡がとれなかった1週間ほどは、もちろん、気が気ではありませんでした。
幸いにも、ユーリさんもご家族も無事で、共同で制作していたスピリチュアルミストも、発売日こそ間に合わなかったものの、家もお店もぐちゃぐちゃの、震災の混乱が続く中に制作していただき、先日納品されました。
届いた段ボールをあけると、まだラベルをつける前のボトル群の上に、大きく「祈り」と書かれた紙が何枚も貼られていました。
どんな思いでつくられたのか、ただただ感じられる、メッセージでした。
いったい、何のめぐりあわせか、そのミストは、昨年から企画検討を重ね、遠く離れた福島のアロマの専門家のユーリさんと出会って、製品化にいたった「祈り」と名付けたミストでした。
自分たちの製品が、こうして、このタイミングで届けられた意味とは、正直、私たちもまだ理解しきれていませんが、とにかくも、人と人とのつながりのようなものを、眼で見るより強く感じたのでした。
私たちは、仕事柄、こうしたモノに込めた思いという形で日々、皆さんとやりとりしていますが、最終的にはやはり、人の心に帰結していきます。
今回の震災で、たくさんの悲しみが生まれたことでしょうが、しかし、これからは、その悲しみ以上の祈りとつながりを生み出していくことができれば、世の中は本当に変わると思うのです。