2011-01-01から1年間の記事一覧

夕方頃に動物園を出るや、猛烈に駆け出した

幼ければ幼いほど、子どもは歩く速度で、行きたいところへいくのか、そうでないかがわかります。 たとえば、病院に予防注射にいくときは、いまにも止まりそうな歩みになるのに、お祭りにいくときはいつの間にか小走りになっている、という具合です。 我が子…

頭の良い馬は、レースに勝てない

学生時代に陸上部の長距離選手だったせいかどうかはわからないのですが、何かをやり終えようとするとき、ラストスパートという言葉をよく使ったりします。ところが最近、文字どおりの「ラストスパート」を、マラソン中継で見ました。 ロンドン五輪のマラソン…

幼き日の父は、この山の中で

父の実家は、富山県の山奥の村です。僕が小学生の頃、父にせがんで山釣りに連れていってもらったことがあります。 「最後まで歩けるか? ちゃんと付いてこれるか?」と、出発してからも何度となくハッパをかけられたのですが、その訳は、釣りに行くというの…

一行という制約の中で

最近、「わすれないこと」というタイトルで、一行詩を少しずつ書きすすめています。幼い頃などの、印象的ないち風景を思い出して、一行という制約の中で、詩のような文章にするというものです。 たとえば、三歳のとき、家の前で遊んでいるうち、ふらふら歩い…

《脱線する》ことが‥

『奇跡の教室』(小学館)という本があります。 戦後、公立のすべり止めだった灘校で、文庫本『銀の匙』だけを3年間かけて読むという、空前絶後の授業を始めた国語教師の授業のことをまとめたノンフィクションです。 ごく最近もテレビ番組で紹介されたので…

不思議と運が向いてくる男でもある

二十歳過ぎの頃、「孤独日記」というタイトルの、無名の若者たちのノンフィクション本を書くために、丸一年間、取り組んだ時期がありました。孤独な生き方とは何かを描ききろうという挑戦で、友人知人づてに、人から人へと取材を繰り返していました。 その本…

近所の駅前をぐるぐるとジョギング

夜、運動不足解消のために、近所の駅前をぐるぐるとジョギングするのが日課になっています。いえ、じつは、ジョギングとは言っても、「走る」と「歩く」の中間くらいの速度で、街をうろうろしているような感じなのですが、駅前のプチ飲み屋通りからの流れで…

地球周辺に1万機のUFOが集結する?

この夏、ホノカ社では、例年のごとく、新年度版のダイアリー(スケジュール手帳)の制作に力を注ぎました。 2012年のカレンダーの紙面を編集しながら、お、いよいよこの年が来たなあ、と思っていました。 2012年といえば、言わずと知れた<アセンション>が…

学校帰りの映画館

僕が高校生だった当時は、シネコンというものはなく、故郷・富山市のさびれた繁華街(矛盾しているようですが、街いちばんの繁華街がさびれているのです)昔ながらの映画館が点在していました。高校生の僕は、まるで部活動のごとく、授業が終わると映画を観…

近所のおいしいパンやのはなし

会社で働く人にとって、お昼ご飯をどうするかは、日々のテーマだと思うのですが、私たちホノカ社では、外食、事務所で自炊に加えて、近所のパン屋で購入というローテーションです。したがってこの十年ばかり、あちこちのパンを食べてきたわけですが、ぱくり…

それは、まったく想定外の死角に‥

テレビのバラエティ番組は、くだらないから半ばバカにしていた頃もあったのですが、スピ的な視点で観るようになると、ものすごいメッセージであふれることに気付きます。先日のとある深夜の番組で、「恋人がいない男女50人」が出演するテーマの回があり、…

最後の最後に消える原動力

文章を書いていると、いつも不思議に思うことがあります。「これを使うために書き始めた!」といっていいほどのお気に入りのフレーズが、いざできあがって読み返すと、どうも収まりが悪く、最終的に削除しちゃうというケースが何度もあるのです。原動力その…

僕の場合、クレアオーディエンス派

クレアボヤンス(はっきり見る=透視) クレアコグニザンス(はっきり知る=霊知) クレアセンティエンス(はっきり感じる=霊感) クレアオーディエンス(はっきり聴く=透聴)この「クレア」ではじまる4つの言葉は、それぞれ、超感覚を意味します。たとえ…

こうして走ることはけっして無駄でも愚かでもない‥‥

ハムスターは、1日5キロ走る、と言われています。カゴの中の、車輪の中で走る距離です。先日、寿命を全うして手厚く葬ったのですが、我が家のハムスターも、5キロほどではないものの、真夜中にコロコロと音を立てては、回っていました。 この、どこへもた…

現実的な効果があるプレゼント

深夜まで編集仕事をし、そのまま夜が明けて、朝のニュースを観ながら眠りにつく日々ですが、その時間帯のニュースで知ったことに、タイラー基金という団体が行っている「ビーズ・オブ・カレッジ・プログラム」があります。小児がんの子どもたちたちが、治療…

鮮明に記憶に残る、<おっちゃん>と出会い

私たち夫婦が、京都に住んでいた十年以上前のはなしです。当時はまだ子どももおらず、とくに仕事もせず、六畳一間のアパートで気ままに暮らしていた頃、街で、いまでも鮮明に記憶に残る、一人の<おっちゃん>と出会いました。 その人は、じつはほんの一瞬す…

福島から届いた<祈り>

いま、原子力発電所のある福島が、世界でもっとも注目を集めている場所となっていますが、私たちホノカ社でも、毎日のニュースを一喜一憂しながら見ています。 福島は、世界中の不安や疑心という<注目>が集まっていると同時に、それ以上もの<祈り>のエネ…

キーパーをやっていた息子

さて、卒業シーズンとなりましたが、この3月で、うちの息子こうきも、ひとつの卒業を迎えます。 それは、少年サッカークラブからの卒業でして、こうきはゴールキーパーをやっていました。 いま小学五年で、本来であればあと一年あるのですが、受験に集中す…

「賭博黙示録カイジ」の顔のはなし

男性マンガ雑誌の話なのですが、いま僕が、「よく考えれば、これはすごいんではないか」と思っているものが、ベストセラー漫画『賭博黙示録カイジ』の、主人公の顔です。漫画界ではもはや伝説的な作品であり、映画化もされたので、すでにご存じの方も多いか…

やっぱり人間をつくろう!

古今東西の神話を読んでいると、この、今回のエッセイのタイトルである、人間というものをつくっていいかどうか会議している神様のはなしが出てきます。雲の上の神様たちが、さまざまな動物を作った後、最後に、さて人間をつくるべきか、どうしようかと悩み…

それは、愛か、不安か、だ。

スピリチュアルな見方が浸透しはじめる先駆けとなった本といえば、「神との対話」(サンマーク出版)が有名ですが、この本が出た当時、僕も、もれなく読み、タイトルどおりの<神>の言葉に衝撃を受けた覚えがあります。 自分なりに要約すると‥‥、 人間の心…

なぜか運がよい同級生のこと

小学生時代、中学生時代を思い起こせば、なぜか運がよい同級生がいました。運がよい、とはちょっと的を得ていない表現なのですが、とくに性格が良いわけでもなく、頼りがいがあるわけでもないのに、常に友達には困らず、担任の先生からもあだ名で呼ばれたり…