2010-01-01から1年間の記事一覧

親の影響とは無関係に?

今年も、本づくりに力を注いだ一年でした。うちの父母は、会社員と専業主婦なのですが、いま思えば、本ばかり読んでいる父と母を見て育ち、二人の本が入り乱れている居間の大きな本棚を眺めながら、僕は大きくなったように思います。一冊、本を読むたびに<…

自分の常識だけでは判断しない

僕自身、「自分の常識だけでは判断しない」ようにすることを、ポリシーとしています。そのベースとなったのは、幼い頃からの親の教育‥‥ではなくて、二十歳前後、アトピー性皮膚炎で苦しんだ経験でした。 もともと赤ん坊の時分から皮膚の弱い子で、手足の関節…

とある機内ラジオのはなし

iPodなどのデジタルプレーヤーがなかった頃、よくカセットテープで、お気に入りの曲だけを集めたマイベストを作ったものでした。旅行先では何本ものテープは荷物になるので、旅立つ数日前に、1本のカセットテープに入り切る数十曲を選んで編集することが、…

地球上の奇跡とたたえられる日本の美しい自然は‥

高校の頃、僕は社会科で「地理」を選択していたのですが、それは、世界最高峰の山々であるヒマラヤ山脈とは、インドがユーラシア大陸に激突して生まれたと知って、感動したのがきっかけでした。実際の「地理」の授業では、そんなダイナミックな驚きはまった…

ババ抜きのできない時代がいつかは

仕事でいろいろな人の話を聞くたび、占いの分野も、シッティングができて当たり前の世界になってきているなと感じます。 シッティングとは、クライアントが座った瞬間に、その人のことを見通し、「仕事を辞められましたね?」などと、その人しか知り得ない情…

部屋の2階3階4階の窓が!

写真家は、ほんとうに美しい景色を見たとき、写真を撮らない。 これは、自著の冒頭で書いた言葉ですが、この自分で考えた言葉と同じ<思わず写真を撮らない>という感覚を、つい最近、体験しました。パソコンでデザインをやっている方はよくご存じだと思いま…

リーディング広場を開設して半年

「リーディング広場」とは、オラクルカードリーディングをし合うオンライン上の広場です。参加者がリーディングしてほしい内容を書き込み、そのわずかな文章をもとに、別の参加者がリーディングした結果とコメントを書き込むというものです。当初、立ち上げ…

校正の奥深さ

つくづく、校正という作業の奥深さには、驚かされます。複数の人間が何回も、ひょっとしたら何十回も読んでいるはずなのに、最初の一文の「思っている」が「思ている」になっていたり、表紙のタイトルの「MESSAGE」(メッセージ)が「MASSAGE」(マッサージ…

我が本棚のお気に入り書籍コーナーを公開

この一ヶ月ほど、本の制作にかかりっきりで、睡眠中でもパソコンのキーボードをえんえん叩いている夢を見るほどだったのですが、そんな僕の様子を見かねて、妻ますみが、「脳には、ぜんぜん関係ないことをやるのが良いらしいよ」 と言ったのを聞き、なるほど…

胸元の名札を見ると、「研修生」の3文字

二四時間営業のうどんチェーン店は、学生の頃からお世話になっています。近所にも一店舗があり、先日も夜中に入ると、見なれぬ店員さんがいました。五十歳すぎの男性で、よく声を出して働いています。遠くから見ても、店のエネルギーをあげるようなパワーが…

「明晰夢」という言葉にたどりつく

毎夜の夢を意識し、記録するようになって、以前にも増して一段と、意味ありげな夢を見るようになりました。 たとえば、こんな夢……。 ……普段は絶対に着ないような真っ赤なシャツを買いにいく。 ……3D映画ばりの迫力で大木がどどーんと目の前に落ちてくる。 ……

パソコンが二台同時に壊れたはなし

「これはいったい、どういうこと!?」 と思わず天を仰ぎたくなるような経験は、きっと誰にも、一度や二度はあるはずです。 私自身にも、これは何の意味があるのか、という、メッセージ付きの出来事が、じつによく起こります。 先日のそれは、メインで使って…

全国レベルの少年サッカーチームを見た

うちの息子が少年サッカーチームに入っているので、週末は、ほぼ試合会場に出向いています。いつもは我がチームの試合が終わればそそくさと帰るのですが、その日は、昨年度の全国大会出場チームが出てくるということで、観戦することにしました。 少年サッカ…

『うわさの人物 神霊と生きる人々』を読んで

超能力や霊能力は真実か、という切り口は、いまでもテレビを賑わすテーマのひとつですが、その答えのすべてを伝え切っているような本を今、読んでいます。作家の加門七海さんの『うわさの人物神霊と生きる人々』(集英社文庫)というインタビュー集で、非常…

『ザ・シークレット』DVD版をみたよ

先日、ベストセラーとなった『ザ・シークレット』(角川書店)のDVD版を観ました。この本は、歴史上の賢者たちがこっそり知っていたという「引き寄せの法則」について、ストレートかつ面白くイメージ映像で解説してもらうと、すいすいと頭に入ってきます。TH…

大学時代のころのはなし

大学を中退した後、何もすることが見つからず、結局、その中退した大学の学生たちがつくる演劇サークルに入って、毎日キャンパスに通っていました。僕は新参者でしたが、プレゼンの結果、脚本と演出を担当することになりました。当時、この演劇に、自分の表…

大阪モノレールの駅の構内でのこと

大阪モノレールは、我が町から、伊丹空港や、岡本太郎の太陽の塔で有名な万博公園などへ通じているので、よく利用しています。各駅の待合室には、ちょっとリッチなスペースがあり、自動販売機とけっこうしっかりしたソファとテーブルが並んでいるので、僕は…

サッカー少年たちは、こうして生きる力をつけていく

小学五年生になる息子が、少年サッカークラブに所属しており、週末は、おなじみの子たちの試合を見に行くのが常です。このエッセイのタイトルにある、「涙と出会う場所」とは、その子どもたちの試合会場のことで、チームを問わず、試合に負けた、特にPK戦…

中国奥地の砂漠を旅して

二十歳、砂漠にあこがれて向かった旅でのこと。中国は北京から古都・西安へ、さらに三泊四日の列車で西のコルラという砂漠の入口の町へ着いてから、僕はタクラマカン砂漠を横断しようと、朝一番のバスへ乗りこみました。 バスが動き出し、わずか数十分で町を…

『スピリチュアルな人生に目覚めるために』を読んで

江原啓之さんの自伝的な要素がある本『スピリチュアルな人生に目覚めるために』(新潮文庫)を読みました。特に印象に残ったのは「シッティング」と呼ばれるセッションです。簡単にいえば、座っている相談者を観ただけで、「最近、子どもを亡くされましたね…

『人間の大地』を読んだ

職業柄、なにより趣味の範囲でも、しょっちゅう本屋に行っては本を買ってしまうのですが、恥ずかしいことに、買った本のうち、じつは半分くらいしか読んでいません。 ところが、この年末年始にようやく、まとまった読書の時間をとることができ、本棚からまだ…

長い旅を終え、ふいに帰省したとき

二十代のころ、ライターとしてアジアの国々を回っていました。旅先はいつも、片言の英語すらも通じない辺境地帯で、当時の僕には、世界がどこまでも広がっているということが、ただただ、新鮮でならなかったのです。生まれ育った富山の田舎が、ひどく小さな…