未来の自分からのメッセージ

アメトーーク!」(テレビ朝日系)は、いまや王道!というくらいのテレビ番組となりましたが、その中でも大ヒット回となった「中学生のときイケてないグループに属していた芸人」では、エンディングで、出演者が<あの頃>の自分に語りかけていきます。
このコーナー、最新の宇宙理論にかんがみると、じつは、すごいことにもなりえると思うのです。
ちょっとややこしい話になりますが、解説させてください!
昨日の自分や、もっと過去の自分に話しかける、ということ。
たとえば、
「大変だね、でも明後日には解決するから」
とか、
「心配いらない、いまの私はこうだし」
というふうに、苦労をねぎらい、一緒に喜び、まるで友だちのように、むかしの自分とはなしをすること。
もちろん、返事がくることはありませんが、しかし!
タイムマシンは理論上は可能と言われているように、時間の進み方というのは、けっして一定ではありません。つまり、逆もあり得ます。
ということは……、想像してみてください。
もし、この昔の自分に語りかけるという習慣が、年老いてまでも続いたなら、いまのあなたは、遠い未来の自分から、話しかけられていることになります。
その声は、もちろん、あなたの声。時間や空間など簡単に飛び越え、いまのあなたに聞こえているはずなのです。
自己完結型タイムスリップ、ドラえもんの世界にしかなかったような、未来の自分からのメッセージです。
一人でいると、ふと頭の上から、風のような声が聞こえることがありませんか? きっと、ソレです。
もし、その声を疑わず、素直に聞くことができれば、自分が将来どんな人になるのか、どんなところにいるのか、いま、何を選んだらよいのか、さがしものの見つけ方、それにかかる日数やお金まで、すべてわかるはずです。
と、こんなことを考え始めてから、僕自身も、この昔の自分をねぎらう、という習慣を、なんとなく続けてきました。
相変わらず締め切りに追われる日々ですが、何の問題もなくたのしく生きています。
今の自分があるのは、過去と、そして、未来の自分のおかげだと、信じています。