いちばんワイルドなこととは

日々、テレビで、芸歴十数年の無名だった芸人さんが、突然、ブレイクする様子を見るたび、
「あきらめないかぎり、必ず順番が回ってくる」
という言葉が耳に響いてきます。
もう一つ、うちの息子が幼児だった頃は毎日のように戦隊モノのDVDを見ていたのですが、今でもよく思い出すシーンがあります。「○○レンジャー」だったのか、すっかり忘れてしまったのですが。
激闘の末に怪物を倒した、かっこいいレンジャーたちに憧れる少年に、じつはレンジャーのひとりであるお姉さんが、こう語りかけます。
「ほんとうのヒーローっていうのは、絶対にあきらめない人のことを言うのよ」
それは、厳しい状況にありながら地道な生き方を貫く少年の父親のことを、暗に伝える言葉だったかと記憶しています。
今にして思うのは、あきらめないこととは、歯をくいしばって堪え忍んでいくというより(それは長続きしないので)、ある意味、野生動物のように本能的になって、周囲の雑音も耳に届かない状態になること…のような気もしています。
とにかくも、あきらめなかったことが、いちばんワイルドだったんだと、今日もテレビを見ながら思うのです、ぜぇ。