今日も地球の上に立ちながら

最近、地球の歴史に関する本を読んでいて、もしも地球に、性格というものがあるとすれば、ということを考えると‥‥
地味で、忍耐我慢強く、けっしてあきらめないお方ではないかと思っています。
宇宙にただよう塵が、引力によって集まりだして星となったのが、地球のはじまり、とされています。
それから、四十億年以上かけて、地道に生命を育んできたわけですが、その間には、想像を絶する、としか言いようがない、苦難があったことがわかっています。

あるときは、小惑星に激突されて、アンパンマンのように、顔?!が、ごっそり取れ落ちたり‥‥
あるときは、全球凍結(地球全体が厚い氷に閉ざされる)し、
と思えば、火山の大爆発で燃え出したり‥‥、また小惑星にぶつけられたり‥‥、
そして、全球凍結がさらに五、六回起こったり‥‥
もちろん、そのたびに生物の進化が、バクテリアからの出直しという、翻弄ぶりです。
まるで、荒れ地に、木を植えても植えても全滅し、それでもまた1本目から植え直すようなものです。
こうした歴史を知ると、私たち人間をここまで育ててくれた地球には、もはや感謝しかありません!
まだ機会はないですが、うちの子たちが怠慢な態度をとったときには、「地球を見習いたまえ!」と説教するつもりです。
水があり、太陽からちょうどよい距離にあることで生命を生み出した地球は、「奇蹟の星」と呼ばれているわけですが、どんな奇蹟にも、その背後に果てしない地道さがあったのではないかと、今日も地球の上に立ちながら、考えるのでした。