不条理を味方にした者だけが見える世界

ふと気づけば、自分が最近見ているテレビ番組は、ほとんど有吉弘行さんがでているものばかり。たしかに彼は、今のテレビ界を席巻しているわけですが、個人的には自分と同じ年齢ゆえの、シンパシィーを感じているのかもしれません。
そして、テレビで彼を見ていて浮かんでくるキーワードは、なぜか、「不条理を味方にした男」なのです。
みなさんご存じのとおり、猿岩石だった二十歳過ぎの頃に、「電波少年」の企画で、否応なくユーラシア大陸横断の旅に出ることになり、その後、人気の絶頂から、奇蹟の再ブレイクにいたるまで、仕事ゼロの地獄の期間を経験しています。
人生でもっとも輝かしいはずの二十代、三十代に、尋常ではない不条理を経験してきたであろう凄みのようなものを、僕は、バラエティ番組のなにげない発言から感じるのです。
不条理を経て身につけたのは、独特のキャラでも、一発ギャグでも、流行語ねらいの決めセリフでもなく、鋭い洞察に裏打ちされた発言力と、またいつ地獄におちても、這い上がってみせる、そんな気概にも満ちた、緊張感なのかとも思うのです。
今回のエッセイのタイトルにある「不条理を味方にした」という表現は、あくまで個人的な感触ではあるのですが、彼がテレビの世界で重宝され続けるのは、毒舌の使い方がうまいからではなく、他のタレントが見えていない世界を見続けているからかもしれません。
もちろん、この見方も、同世代のシンパシィーなのかもしれませんが。

ふと気づけば、自分が最近見ているテレビ番組は、ほとんど有吉弘行さんがでているものばかり。たしかに彼は、今のテレビ界を席巻しているわけですが、個人的には自分と同じ年齢ゆえの、シンパシィーを感じているのかもしれません。
そして、テレビで彼を見ていて浮かんでくるキーワードは、なぜか、「不条理を味方にした男」なのです。
みなさんご存じのとおり、猿岩石だった二十歳過ぎの頃に、「電波少年」の企画で、否応なくユーラシア大陸横断の旅に出ることになり、その後、人気の絶頂から、奇蹟の再ブレイクにいたるまで、仕事ゼロの地獄の期間を経験しています。
人生でもっとも輝かしいはずの二十代、三十代に、尋常ではない不条理を経験してきたであろう凄みのようなものを、僕は、バラエティ番組のなにげない発言から感じるのです。
不条理を経て身につけたのは、独特のキャラでも、一発ギャグでも、流行語ねらいの決めセリフでもなく、鋭い洞察に裏打ちされた発言力と、またいつ地獄におちても、這い上がってみせる、そんな気概にも満ちた、緊張感なのかとも思うのです。
今回のエッセイのタイトルにある「不条理を味方にした」という表現は、あくまで個人的な感触ではあるのですが、彼がテレビの世界で重宝され続けるのは、毒舌の使い方がうまいからではなく、他のタレントが見えていない世界を見続けているからかもしれません。
もちろん、この見方も、同世代のシンパシィーなのかもしれませんが。

ふと気づけば、自分が最近見ているテレビ番組は、ほとんど有吉弘行さんがでているものばかり。たしかに彼は、今のテレビ界を席巻しているわけですが、個人的には自分と同じ年齢ゆえの、シンパシィーを感じているのかもしれません。
そして、テレビで彼を見ていて浮かんでくるキーワードは、なぜか、「不条理を味方にした男」なのです。
みなさんご存じのとおり、猿岩石だった二十歳過ぎの頃に、「電波少年」の企画で、否応なくユーラシア大陸横断の旅に出ることになり、その後、人気の絶頂から、奇蹟の再ブレイクにいたるまで、仕事ゼロの地獄の期間を経験しています。
人生でもっとも輝かしいはずの二十代、三十代に、尋常ではない不条理を経験してきたであろう凄みのようなものを、僕は、バラエティ番組のなにげない発言から感じるのです。
不条理を経て身につけたのは、独特のキャラでも、一発ギャグでも、流行語ねらいの決めセリフでもなく、鋭い洞察に裏打ちされた発言力と、またいつ地獄におちても、這い上がってみせる、そんな気概にも満ちた、緊張感なのかとも思うのです。
今回のエッセイのタイトルにある「不条理を味方にした」という表現は、あくまで個人的な感触ではあるのですが、彼がテレビの世界で重宝され続けるのは、毒舌の使い方がうまいからではなく、他のタレントが見えていない世界を見続けているからかもしれません。
もちろん、この見方も、同世代のシンパシィーなのかもしれませんが。