生まれ変わりに関する議論に一石を投じた本


あるスリランカの村の少女が、とつぜん、おかしな言葉をしゃべり始め、言語学者が調べたところ、アフリカのある国の言葉とぴったり符合したという話しがあります。
真性異語。まったくも習ったことも聞いたこともない国の言葉をぺらぺらとしゃべりだす、という現象で、生まれ変わりの根拠のひとつともされています。
科学的/学術的な議論は別にしても、生まれ変わりを信じるという人は多いはず。
では、自分が何の生まれ変わりか、となると、なんとなくわかっていたり、ヒーラーの方に教えてもらったりしても、どことなく、ああそうか、という程度、というはなしもよく耳にします。前世体験をいま生きている自分に生かす方法というものが、まだまだ確立していないのかもしれません。
さて、生まれ変わりに関する議論に一石を投じたのが、オラクルカードでおなじみのドリーン・バーチュー著『アースエンジェル』でした。天使や妖精、宇宙人などの生まれ変わりについて真正面から書いています。
これまで、生まれ変わりというと、人間から人間へというケースがほとんどでした。それを、数段飛び越え、天使や宇宙人までに言及したのは、かなりの勇敢な仕事であったかと思います。
クリスタルチルドレン(※本書では触れず)、アースエンジェル、スターピープル(宇宙人の生まれ変わり)など、新しい観念を生み出すことは、批判が多く誤解を生みやすいのも確かですが、暗闇でもがいていた人がその考え方だけで救われることがあるのも確かです。
本書は、もちろん欧米の視点からの調査や記述した本ではありますが、この内容は、人の見方を広げてくれるものであることは間違いありません。