娘ほのかのこと

さて、タイトルにある、我が家のはちまき職人とは、うちの小学一年生の娘のことです。
地味なものづくりが好きな子で、先日は、頭に巻く“はちまき”づくりにハマりだし、さっそく家族の人数分をそろえようと張り切っていました。
父の私も、ちょっとハイになっている娘に呼び止められ、
「ちょっと、じっとしてて!」と、頭のサイズを計られました。そして、私の頭に新聞紙を巻き‥‥、そうです、娘のはちまきは新聞紙製です。
ちなみに以前には、新聞紙での剣づくりに夢中になり、我が家の寝室には、まるで野党の襲来にそなえる「七人の侍」の村の田んぼのように、剣の山ができていたこともありました。
30分後、できあがった父用のはちまきが、さりげなく、机の上に置いてありました。せっかくなので、かぶって鏡を見てみると、その新聞紙のはちまきに、文字が書いてあることに気づきました。
“おしごとがんばるぞ、おー!”
いままで、我が子に励まされることはありましたが、グッズで提供されるとは思ってもみず‥‥。これを授かった私には、うまくいかない仕事などない、と思えてきます。ただの古新聞紙が、こんな力強いアイテムになるとは…。魔法というものは、意外に身近にあるのだなあと思った出来事でした。