我が家のトイレのはなし

風水的には、便器のフタをおろしておくと、運気があがる、と聞いたので、ずっとまじめに実践していました。
風水の教えをとりいれるのは初めてでしたが、最初は、まあ、これくらいのことでプラスになるのなら、という軽い気持ちでした。それが、いったん習慣になるや、「あ、忘れていたかも」と思うたび、わざわざトイレに戻って確認しにいくほどに。
ちょっと執着がはいってきたかなと自分でも思いつつ、習慣として続けることに意味があると思い、引き続き、毎日かかさず実践していた次第。
それが、ある日、意外な結末を迎えることに…。
トイレに入ると、その、便器のフタがなくなっているのです。付け根が折れて、脇によけてありました。子どもたちが誤って壊した模様。これで、僕のおろすべきフタが失われ、運気アップのための習慣が途絶えることになりました。
ただ、それから数ヶ月たち、いまだに我が家の便器はフタがないままですが、僕の運気はというと、なんだか少しずつ上昇してきたような気がしています。
いま思えば、風水の観念とは何の関係なく、まるで願いをこめたミサンガが切れるみたいに、あのフタがはずれたとも思うのです。
あなたはもう、フタをおろすこと(=運気をあげる努力)なんてしなくていいんですよ、というサインとして。
とはいえ、便器のフタが壊れたのは、単に、自分が執拗にあげ下げしすぎたせいだったりして‥‥。

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当社事務所は、我が子たちが通う小学校のすぐそばにあり、小学一年生の娘ほのかは、学校帰りに、いつもランドセルを担いだまま、会社にやってきます。
今日、ふと見ると、そのランドセルにかけていた、一年生の目印ともいえる交通安全の黄色い帯が、破けていました。明日は3学期の終業式。小学生の一年目を無事終えましたね、というサインが、こんなところにも出ていました。