困難な仕事に取り組む際…

大阪から東京へ、よく出張していますが、その際、新幹線で行くか飛行機で行くか、いつも悩んでいます。時間帯によっては運賃はほとんど変わらず、飛行機は早く着くけれど、新幹線はゆりかごのようにぐっすり眠れる、メリット&デメリットもそれぞれで、じつに甲乙つけがたい選択です。
とはいえ、最近の傾向でいえば、行きに飛行機を使うケースが多くなりました。それは、いつも重要なプレゼンをする東京へと向かう自分の気分を高めるためにも、飛行機とともに離陸の瞬間を味わいたいから‥だと気付きました。
巨大な機体がジェットエンジンをふかし、前進して飛び立とうとすると、ものすごい空気の抵抗を受けているのがわかります。しかし、その空気の抵抗によって機体が傾き、いざ空に浮かんでしまえば、さっきのことは何だったのか、というくらい快適な飛行になります。
何事においても「抵抗があるために進まない」ととらえられてしまいがちですが、じつに自然の法則では「抵抗がなければ進めない」ということになっていることを、飛行機に乗るたびに実感するのでした。
その抵抗とは、飛行機だと地面と空気なのですが、人にたとえれば、仕事や人間関係、経済的な問題などでしょうか。
そこで、自分は、困難な仕事に取り組む際、離陸する瞬間の飛行機に自分をなぞらえるようにしています。そして、いつも「離陸」まで、ほんのつかの間だったことに気付かされるのです。