親の影響とは無関係に?

今年も、本づくりに力を注いだ一年でした。

うちの父母は、会社員と専業主婦なのですが、いま思えば、本ばかり読んでいる父と母を見て育ち、二人の本が入り乱れている居間の大きな本棚を眺めながら、僕は大きくなったように思います。

一冊、本を読むたびに<本貯金>が貯まるような気がするし、喫茶店で人が本を読んでいる姿を見ると、なぜか落ち着くのですが、これはやはり、幼い頃の、身のまわりの風景と関係していたのだなと納得します。

僕自身、いままで、親の影響とは無関係に、自営業者を選び、比較的、自由に生きてきたと思ってきました。

けれど、その自分が落ち着く風景をつくりだす源を、いま仕事にも趣味にもしているということをふまえれば、人は、自分のルーツに逆らって生きられないものなのではないか、とも思うのです。

この年末、来年の抱負を考える時期ですが、幼い頃の身のまわりの光景に、自分がやるべきことのヒントが隠されている!と思いながら、頭をめぐらしています。