なぜか運がよい同級生のこと
小学生時代、中学生時代を思い起こせば、なぜか運がよい同級生がいました。
運がよい、とはちょっと的を得ていない表現なのですが、とくに性格が良いわけでもなく、頼りがいがあるわけでもないのに、常に友達には困らず、担任の先生からもあだ名で呼ばれたり、とにかくもう何事もするするっと切り抜けて生きているようなクラスメイトです。
子どもながらに僕は、その子がやたらうらやましく、なぜあいつが‥という理由を分析し、考え抜いたのですが、最終的に、「これではないか」と結論づけたのは、その子の母親が看護婦だから、という、自分でもちょっと意外な答えでした。
当時、僕は仏教の本ばかり読んでいたので、親の徳が子にいく、という法則をあてはめただけなのかもしれませんが、とりあえず僕は、その答えで腑に落ちたのでした。
もちろん、看護婦だけが徳のある仕事ではありませんが、その子の母親が献身的に働いてきたために、その子自身に運がまわってきているのではないか、と分析したのです。
僕がこの「見えない貯金」(たぶん定期預金っぽい)もしくは「見えない遺産」なるものが本当にあるということを理解したのは、大人になって、スピリチャルな学びを経てからです。
「見えない貯金」の残高がわかる通帳があれば、もっとすがすがしい生き方ができるのに‥‥とも思うのですが、しかし、、「見えない‥」だけあって、やっぱり見えないだと思います。
ただ、僕が聞いたところでは、この貯金‥‥どれだけ使っても、けっして減ることはないものだとか。