それは、愛か、不安か、だ。

スピリチュアルな見方が浸透しはじめる先駆けとなった本といえば、「神との対話」(サンマーク出版)が有名ですが、この本が出た当時、僕も、もれなく読み、タイトルどおりの<神>の言葉に衝撃を受けた覚えがあります。
自分なりに要約すると‥‥、

 人間の心には、ふたつのものしか存在しない。
 それは、愛か、不安か、だ。

アメリカ発らしい、イエスかノーの、極端な見方ではありますが、生きていく上での指標としては、十分なものだと思います。
‥‥いま自分がやることは、愛から来ているのか、不安から来ているのか。いま自分が話すことは、愛と不安、どちらが源か。
ここぞというときは、いつも自分に、こう問いかけています。
‥‥と、こういう話題を書こうと思ったきっかけがあります。
よく新聞報道では「借金苦で自殺」という記事がありますが、あるジャーナリストが調べてみた結果、わずか数万円、十数万円の借金だった、という話を何度も聞いたことがありました。
 個人差はもちろんあるわけですが、不安のふくらみかたのすごさ、というものがイメージできる話です。
人間が生きるうえで越えるべきは、自分の中にある不安そのものなのかもしれません。
しかし、不安のふくらみ方は確かにすごいのですが‥‥‥‥‥、
愛のふくらみ方のほうが、ずっとすごい。
と、不意に頭の上あたりから聞こえてきたことがあります。
宇宙で最強のエネルギーは愛、ということを証明するような仕事をしていきたいと思う、今回の7周年決意のエッセイでありました。