近所の駅前をぐるぐるとジョギング

夜、運動不足解消のために、近所の駅前をぐるぐるとジョギングするのが日課になっています。いえ、じつは、ジョギングとは言っても、「走る」と「歩く」の中間くらいの速度で、街をうろうろしているような感じなのですが、駅前のプチ飲み屋通りからの流れで陽気にたむろする酔っぱらいたちを、右に左にきりかえしながら抜けていくのが、昔ながらのゲームウォッチのリアル版みたくて、ちょっとした楽しみになっています。
いつも不思議なことに、ある道を走っているときはやたら調子がよくて、まるで羽根がついたようにぐんぐんスピードがあがる、という地点があります。
なんでここを走るときはいつも‥‥?と疑問だったのですが、最近ようやく、理由がわかりました。
その道は、非常にゆるやかな下り坂だったのです。気づかないほどの坂道が、ぐんぐんと走る力をくれていたのです。目に見えぬサポートの存在を知って、僕はちょっとだけよい気分になり、今夜も華麗なフェイントで酔っぱらいをかわしながら、夜の街を駆けていくのでした。