エジプトのピラミッドの石は‥‥

エジプトのピラミッドを観に行った人に聞いた話なのですが、意外にも、積み上げられた無数の石は、形も大きさも、ばらばらなのだそうです。
ピラミッドといえば、正方形の巨石がきれいに積み上げている……というイメージがあったのですが、実際は、奇妙でじつにふぞろいの石(ひとつが車一台分の重さらしいです)ばかりで、それが、カミソリの刃すら入り込む隙間もないほど完璧に積み上げられているのだとか。
同じ形にすれば切り出しも積み上げも簡単なのに、あえてものすごい手間をかけ、ジグソーバズルのように、形をバラバラにしたのは、全体としてとてつもない強度を生むためであり、実際、ピラミッドは過去、何度もの大地震でも、びくともしていないそうです。
この「ばらつきの法則」は、人間の組織や家族にも、当てはまる気がします。
いろんなタイプの人がいると、すぐにバラバラになりそう…に見えて、じつは、本当に強固で、長続きさせるためには、どうしても必要な要素なのかもしれません。
最初の段階は、ピラミッドと同じく、それなりに試行錯誤があって大変そうですが、これこそが謎多きピラミッドパワーの源なのではないかとも思うほどです。
ふと、まわりを見渡して、自分と正反対の人やものがあれば、ひょっとして、それは、一生のご縁かもしれませんぞ。