存在すること自体に、エネルギーがある

核エネルギーとか、原子力というと、あんまり良いイメージがない昨今ですが、僕がはじめて「原子核融合」の仕組みを知ったときは、ひどく感動したものです(ちなみに、原子力発電は「核分裂」のほうです)。
簡単にいえば、原子核融合とは太陽が燃え続けるエネルギー源のことです。
人間の身体やすべての物質を構成しているのは原子であり、その中心部である原子核。その原子核同士が融合する際に、とてつもないエネルギーが生まれるという、宇宙の根幹を成す仕組みです。
それは、1+1が無限大になること!
宇宙はなんてすごいんだろう‥‥と、もの思いにふけったものでした。
そして、この仕組みは、同じく、人間にも通用するのが自然だと思ったものです。
原子にエネルギーが秘められているのだから、原子の集合体である人間も、存在しているだけでとてつもないエネルギーがあるのではないかと。
存在すること自体に、力がある。
何千もの太陽にまさる光が、あなたの中にある。
これは、どうしようもない現実にゆらいでしまいそうになったとき、ときどき自分にとなえる、いわば自分限定の魔法の言葉です。
宇宙の仕組みに新鮮に感動できた頃に、宇宙からしぼりだした言葉だと思っています。