エッセイ

大学時代のころのはなし

大学を中退した後、何もすることが見つからず、結局、その中退した大学の学生たちがつくる演劇サークルに入って、毎日キャンパスに通っていました。僕は新参者でしたが、プレゼンの結果、脚本と演出を担当することになりました。当時、この演劇に、自分の表…

大阪モノレールの駅の構内でのこと

大阪モノレールは、我が町から、伊丹空港や、岡本太郎の太陽の塔で有名な万博公園などへ通じているので、よく利用しています。各駅の待合室には、ちょっとリッチなスペースがあり、自動販売機とけっこうしっかりしたソファとテーブルが並んでいるので、僕は…

驚くほどスムーズに、一人一人の…

4年ほど前、大阪の繁華街ミナミのド真中にある商店街の販売促進の仕事に携わっていました。商店街で配るフリーペーパーで、百以上ある加盟店のスタッフの紹介をずらりと載せるという企画があり、商店街の北から南へ、カメラとメモ帳を手に駆けまわっていま…

リンカーンが人生で最も影響を受けた本

一冊の本が、世界を変えることがある。これが、けっして大げさではないという話があります。 奴隷解放を成し遂げたアメリカ大統領リンカーンは、人生で最も影響を受けた本として、ある手記を挙げています。 それは、1815年、コネチカット州の商業船がアフリ…

一切話す必要はないカウンセリング

先日、NLPスクールのパンフレットを制作する仕事をいただき、トレーナーの方と打ち合わせをしていて、目からウロコのことがありました。 ふつう、何らか心理的な悩みがでてくれば、まず家族や信頼できる人などに話すという解決のきっかけがあります。カウ…

深夜4:44

当社で販売しているドリーン・バーチューの本を読んでいると‥‥、「4」は天使の数字、とよくでてきます。時計の4:44を見る度、なんとなくほっとして、そろそろ寝ようと腰をあげ、事務所の鍵をしめて近所の自宅へと自転車を進めるのが常です。4:44と…

部屋の中から生まれるもの

もう15年以上、「物語」をつくる生活を続けています。原稿用紙にして100枚ほど、できあがるのは、2、3年に一度ほどなので「書く」というより、ひたすら「考える」「待っている」という感じがしっくりいきます。「これだけはやっておきたい」というこ…

誰も聴いたことのないメロディ

高校生のころ、初めて買ったCDは、柄でもなく、クラシック音楽でした。いまでもクラシックを聴くのが、唯一といえるほどの趣味で、特にお気に入りはベートーヴェンやチャイコスフキーの交響曲です。「第九」や「運命」、「悲愴」といった定番は、もちろん聴…

君はクイズの主人公!

大学生の頃、障害をもった小中学生と夏休みなどの長期休暇を共に過ごす、学童保育のボランティアをやっていました。僕が所属していたグループは、障害の軽い子から、ほとんど寝たきりの子まで十三名、毎日、同じ数だけの学生がつき、施設の大部屋で一日を過…

合唱コンクールで‥‥

中学から高校と、クラス対抗の合唱コンクールがあり、目立ちたがり屋の僕は、毎年、自ら進んで、誰もがやりたがらない指揮者に名乗りをあげていました。 というのも、なぜか「自分には指揮者だった前世がある」と思い込んで理屈なき強さを発揮することができ…

文章書きのルーツは日記

大学を中退してから約十年あまり、雑誌などのライターの仕事をしていました。取材にでることもありますが、毎日ほとんどの時間をえんえんと文字をつづることで過ごしていました。こうして僕は自ら書くことを仕事に選んだわけですが、そのルーツといえるもの…

ほんとうにカッコイイとは、こういうことなのだ

僕はフリーライターをやっていた20代の頃、アジアの子供の人身売買問題に取り組むNPO団体の活動に参加して、事務所で書類づくりなどやっていました。やがて結婚をさかいに、その活動から離れることになったのですが、最近になって余裕がでてきて、ちょ…

メル友はマフィア

以前、ワタシネットといういろんな人の自分史や手記を集めたサイトを運営していた頃、いろんな人とメールでやりとりしていました。まだインターネット自体が珍しかった頃ゆえ、びっくりするような超有名人からも、直接メールがきたりしたものです。中でも、…

「星の王子さま」とはつまらない物語の条件を満たしたすごい本だ

1.起承転結がない 2.わかりにくい 3.恋愛がない 誰でも知っている、何十年も読みつがれて全世界で親しまれている、ある物語の特徴を挙げてみたところ、これはつまり、面白くない物語の特徴と重なるのでは、と、ひとり発見しておりました。 というのも…

おなかごし?の会話

私たち夫婦は、できるかぎり子どもとの時間を大切にすることをポリシーとしていますが、その原点ともいえる体験がこれです。じつに、なぜだか長男こうきの生まれる前のこと‥‥。6年前の3月、つめたい風が吹き荒れていた夜のこと。妻ますみが眠ったまま、ウ…

天使の歌声

天使の歌声を聴いたことがあります。 それは、僕たち夫婦にとっていちばん長い日となった真夜中のこと。 朝からひどい雨でした。5年前の秋、妻の両親とともに僕の実家の富山へ車で向かっていたところ、高速道路でスリップ、まだ1歳であった息子・こうきは…

記憶力のある息子と、まるでない娘

我が息子・こうき(もうすぐ6歳)。何気なく話していると、だいぶん前に、いっしょにコジマへ買いにいった電気ストーブの5980円という金額を覚えていて、ちとびっくり。 やたら記憶力がよく、きっと彼にとっては、山手線の全駅を暗唱するくらいすぐできるよ…

ナゾの源頼朝バッチ

NHKの大河ドラマは、毎年かかさず見ている。今年は「義経」で、えらそうに採点をすると、70点くらいのデキであった。義経と、頼朝の兄弟の軋轢の描き方が中途半端であった。今年の9月くらいのことだった。 公園で遊んできた帰り、めずらしく息子こうきの…

一生を左右する選択を

12月も半ばに入り、すっかり一年をふりかえる時期となりました。ちなみに僕は毎年、頬が真っ赤になるほど寒さが厳しくなるこの頃、ふいに思い出すことがあります。4年前、僕は手記・自分史のポータルサイトと銘打った「ワタシネット」というWebサイトを…

真実が来る‥‥

ドリカムこと「ドリームズ・カム・トゥルー」が颯爽と音楽シーンに登場したのは、僕が中学生の頃。不思議な名前だなあと思って、宿題にしか使ったことのなかった英語辞書でひいてみて直訳すると‥‥「真実(ture)が、来る(come)」この意味が「夢を実現させ…

自分の知らないルーツを発見!

ついこの前まで、新米パパ気分でしたが、気が付けば、息子5歳、娘3歳。 子どもを育てるということは、自分がどう育てられたかを振り返ることでもあると、つくづく思います。子どもをあやしたりしかったりするとき、日頃ほとんど出ない、富山弁(私の出身は…

ある日、トツゼンに、人が変わる実例

街や電車で、受験生グループをよく見かける季節となりました。受験シーズンまっさかりというこの時期ですが、ふと自身のことを考えると、ある日突然、受験勉強をはじめたころの記憶がよみがえります。高校生の頃の僕は、なぜか家に山ほどあった、宇宙人や大…

どうしても必要な場所

以前、このエッセイでも触れましたが、強烈な頭痛に悩まされ続けた僕は、意外にもただひたすら歩くことで解消したのですが、それ以来、すっかり、散歩が習慣になりました。朝、だいたい9時くらいに起きて、およそ30分間、ちょっとだけデューク更家気分で…

世界一きれいな手をした少年

うちの会社は「ホノカ社」という、とってもユルい社名なのですが、その名前どおり、仕事のペースも、社の雰囲気も、のんびり、ほんわかしています。 (けれど、ご注文の商品を送るのは、やたら早いと評判です〜。)それは、たぶん、自宅が事務所で、子育てを…

究極の敗者復活戦

空前の「冬ソナ」韓国ドラマブームの最中にあっても、多くの人に支持されてきた愛と再生の物語『世界の中心で、愛をさけぶ』、その本の制作秘話を、あるビジネス雑誌で読みました。なんでも、最初のタイトルは「恋のソクラテス」だったとか。それゆえか、当…

偏頭痛の意外な治し方

一年に1〜2回、ただ寝込むしかないくらいの強烈な偏頭痛に悩まされてきました。クスリもまったく効かず、一週間ただ布団にくるまって寝ているという状態‥‥。半月ほど前のこと、あの、どうにもならない“頭痛”がまたやってきて、3〜4日ほど身動きできず、…

初めての占いでズッコケた

最近、細木数子さんが占いで芸能人を一刀両断しオロオロさせる‥というテレビ番組をよく見かけます。この細木さんに代表されるように、芸能人、大企業の社長や政治家などは、高名な占い師を抱えて助言をもらっているという話をよく聞きます。どちらかといえば…

初めての占いでズッコケた

最近、細木数子さんが占いで芸能人を一刀両断しオロオロさせる‥というテレビ番組をよく見かけます。この細木さんに代表されるように、芸能人、大企業の社長や政治家などは、高名な占い師を抱えて助言をもらっているという話をよく聞きます。どちらかといえば…

偏頭痛の意外な治し方

一年に1〜2回、ただ寝込むしかないくらいの強烈な偏頭痛に悩まされてきました。クスリもまったく効かず、一週間ただ布団にくるまって寝ているという状態‥‥。半月ほど前のこと、あの、どうにもならない“頭痛”がまたやってきて、3〜4日ほど身動きできず、…

究極の敗者復活戦

空前の「冬ソナ」韓国ドラマブームの最中にあっても、多くの人に支持されてきた愛と再生の物語『世界の中心で、愛をさけぶ』、その本の制作秘話を、あるビジネス雑誌で読みました。なんでも、最初のタイトルは「恋のソクラテス」だったとか。それゆえか、当…