僕が唯一知り得たこととは

文章を書くようになった高校生の頃からずっと、ネタ帳を抱えて過ごしてきました。 かっこいい言い回しや言葉の意外な使い方など、「書く」ために必要だと思われるもろもろを、チャック付きの大型手帳に書き留め(もはや手帳とはいえないほどのサイズでしたが…

エジプトのピラミッドの石は‥‥

エジプトのピラミッドを観に行った人に聞いた話なのですが、意外にも、積み上げられた無数の石は、形も大きさも、ばらばらなのだそうです。 ピラミッドといえば、正方形の巨石がきれいに積み上げている……というイメージがあったのですが、実際は、奇妙でじつ…

《複雑な方が最先端でスゴい》は古い!

十代の頃は、しゃにむにSFの映画やマンガを見て、宇宙に思いをはせていました。ストーリーはもとより、宇宙船にのって宇宙を旅する、という設定自体に憧れたものでした。 それが、最近になって、当時夢中になっていたSF映画を観直し、宇宙船の操縦席を見…

ぼうず、目を閉じるな!

幼い頃から鼻炎持ちだったので、耳鼻科に通っていましたが、鼻の奥に金属の管を入れられるのが苦痛で、必死で病院にいくのをいやがったものでした。 打開策として、病院をかえることになったのですが、新しいところは、子どもでもわかるほどに器具が旧式で、…

『アトピーのルーツを断つ!』が発売になりました!

今年の秋、宮城県仙台市にある、アトピー性皮膚炎の専門クリニックを訪ねました。そのときはすでに診察が終わっていた時間でしたが、院内のあちこちに貼り紙があり、忘れ物が積んであったりと、毎日たくさんの患者さんでごったがえしている様子が伺えました…

人類が獲得した「眼」の構造

我が家ではハムスターを2匹飼っており、娘はよく手のひらにのせて遊んでいます。 とってもかわいいハムちゃんたちではありますが、間近で見ると、黒目がないことがわかります。黒目がないと、どこを見ているのかわからないわけですが、調べてみたところ、こ…

それは、やっぱり、インドでのこと

誰でも一度や二度は、絶体絶命、という経験があることと思いますが、北陸の田舎町で育った僕の場合、人生最初の絶体絶命は、インドでの一人旅で起こりました。 ちなみに、インドでは、ガイドブックに載っているようなホテルであっても、昼と夜とではまったく…

本当にやりたいことが、出てくるということ

時間割も授業もなく、さらにはテストも、クラスも学年もなく、ただ「子どもが、やりたいことしかやらせない」という、学校があります。 サドベリースクールというアメリカ発祥の学校で、ベストセラー作家の本田健さんが娘をこの学校に入れるために、ボストン…

ウイニングイレブンやってます。

毎夜、仕事が終わった後、自宅に戻ってPS3でサッカーゲームをするのが、ちょっとした息抜きになっています。 コンピューターの人工頭脳を相手に日々、勝負を挑んでいるわけですが、何年たっても‥‥、なかなか勝てていません。 それは、僕のゲームテクニッ…

あの村でご飯を食べたのは‥‥

居心地がよいカフェが、最低でも3軒はある町に住みたい、といつも思っていました。 幸い、うちの近所には、ちょうどよいカフェがいくつもあり、そのうちのひとつの、店内に流れる、しぶいジャスに耳を傾けていると、よく、十数年前に海外に行った頃のことを…

地下資源はまだまだある!

小さい頃から、地図帳を見るのがたまらなく好きでした。 空想の中で世界旅行を……という感じではなく、どこの国が強そうとか、栄えているかとか、けっこう現実的な?見方をしていたような気がします。 今でこそ、中国など新興国に押され気味ではあるものの、…

カオスの国インドで‥

息子が生後3ヶ月のころ、親子3人で、ネパールから北インドのブッタ生誕の地を巡る旅しました。 赤ん坊をつれてインド旅行なんて、どんなに大変だろうと思いきや、ほとんど母乳を飲んで寝てばかりで、なによりホテルやレストラン、路上のインド人たちに、バ…

いちばんワイルドなこととは

日々、テレビで、芸歴十数年の無名だった芸人さんが、突然、ブレイクする様子を見るたび、 「あきらめないかぎり、必ず順番が回ってくる」 という言葉が耳に響いてきます。 もう一つ、うちの息子が幼児だった頃は毎日のように戦隊モノのDVDを見ていたのです…

クラゲはクラウド活用?

水族館にいくたび、クラゲのゾーンは何か異質な雰囲気を感じるものですが、ゆらゆらと心地よさそうに生きているクラゲくんたちは、どこか生きるお手本のような気もします。 それが、最近知ったことに、そのクラゲには、脳がないのだとか。 生き物なのに、脳…

走ることは瞑想に似ています

毎夜、お風呂に入る前に三十分ほどランニングで汗を流す、という習慣を、面倒だなあな‥と思いがらも一年ほど続けています。 学生時代は陸上部だったので、走ることは身についている‥ということはじつはなくて、当時、吹奏楽部より走らないと言われた陸上部だ…

見慣れてしまった「太陽の塔」が

月に何度となく、岡本太郎の「太陽の塔」でおなじみの、万博公園(大阪府吹田市)へと足を運んでいます。 ちなみに、僕の目的はサッカー観戦(Jリーグ)で、試合のたびに全国各地から相手チームのサポーターたちを見かけるわけですが、彼らが試合の終わりに…

「目に見えない世界」を垣間見た

かつて、この世界と魔法の世界とは、一枚のヴェールで仕切られただけの関係だった、と言われていたりしますが、いま私たちがいるこの世界と、目に見えない不思議な世界とは、ほんのとなり合わせであることは、どうやら、間違いないようです。 たとえば‥‥、 …

宇宙の図書館みたいなところとつながるテクニック

大学では「宗教学」のゼミをとっていましたが、その学びの中で読んだいろいろな本のうち、いちばんすごい!と思ったのは、手塚治虫の『ブッダ』でした。 よくこんな切り口で、世界のこと、人間のことを描けるものだなあと‥‥。修行したわけでもなく、ずっと机…

うちのトイレにはカレンダーが沢山

先日も、テレビのバラエティ番組で、「トイレにカレンダーを貼り付けておくなんて×、運気が下がることまちがいなし」と、有名な占い師さんが言っておりました。 僕自身、それほど風水を気にするタイプではないのですが、簡単にできることなら、すぐにやって…

未来の自分からのメッセージ

「アメトーーク!」(テレビ朝日系)は、いまや王道!というくらいのテレビ番組となりましたが、その中でも大ヒット回となった「中学生のときイケてないグループに属していた芸人」では、エンディングで、出演者が<あの頃>の自分に語りかけていきます。 こ…

世界そのものの見方も変わったはなし

僕が小学六年生の頃、父が始めた通信教育の教材として突然、我が家にパソコンがやってきました。 25年以上前のことなので、もちろんインターネットなど夢のはなしで、マウスもハードディスクもない、「無駄におおきな計算機」という代物でした。 そして、…

先日、観たのは『光の旅人 K-PAX』

アメリカの映画といえば、ハリウッドものというイメージがありますが、もちろん中には、地味だけど、ていねいに魂の輪郭を描いた秀作もあります。 先日、CSのチャンネルで観たのは『光の旅人 K-PAX』という映画で、精神病院に収監されている男性が、光に乗…

ソウルメイトとの巡り会いにも似ている

昨年の仕事納めの日、ホノカ社の事務所の一室で(といっても一室しかありません!)、澄んだびっくり声が響きわたったのでした! 通販業ゆえ、商品をくるむプチプチは欠かせないものです。梱包担当のますみは、いつもこのプチプチを切ったり巻いたりしている…

夕方頃に動物園を出るや、猛烈に駆け出した

幼ければ幼いほど、子どもは歩く速度で、行きたいところへいくのか、そうでないかがわかります。 たとえば、病院に予防注射にいくときは、いまにも止まりそうな歩みになるのに、お祭りにいくときはいつの間にか小走りになっている、という具合です。 我が子…

頭の良い馬は、レースに勝てない

学生時代に陸上部の長距離選手だったせいかどうかはわからないのですが、何かをやり終えようとするとき、ラストスパートという言葉をよく使ったりします。ところが最近、文字どおりの「ラストスパート」を、マラソン中継で見ました。 ロンドン五輪のマラソン…

幼き日の父は、この山の中で

父の実家は、富山県の山奥の村です。僕が小学生の頃、父にせがんで山釣りに連れていってもらったことがあります。 「最後まで歩けるか? ちゃんと付いてこれるか?」と、出発してからも何度となくハッパをかけられたのですが、その訳は、釣りに行くというの…

一行という制約の中で

最近、「わすれないこと」というタイトルで、一行詩を少しずつ書きすすめています。幼い頃などの、印象的ないち風景を思い出して、一行という制約の中で、詩のような文章にするというものです。 たとえば、三歳のとき、家の前で遊んでいるうち、ふらふら歩い…

《脱線する》ことが‥

『奇跡の教室』(小学館)という本があります。 戦後、公立のすべり止めだった灘校で、文庫本『銀の匙』だけを3年間かけて読むという、空前絶後の授業を始めた国語教師の授業のことをまとめたノンフィクションです。 ごく最近もテレビ番組で紹介されたので…

不思議と運が向いてくる男でもある

二十歳過ぎの頃、「孤独日記」というタイトルの、無名の若者たちのノンフィクション本を書くために、丸一年間、取り組んだ時期がありました。孤独な生き方とは何かを描ききろうという挑戦で、友人知人づてに、人から人へと取材を繰り返していました。 その本…

近所の駅前をぐるぐるとジョギング

夜、運動不足解消のために、近所の駅前をぐるぐるとジョギングするのが日課になっています。いえ、じつは、ジョギングとは言っても、「走る」と「歩く」の中間くらいの速度で、街をうろうろしているような感じなのですが、駅前のプチ飲み屋通りからの流れで…